歯を一本失うことが、どんなに大きな影響を及ぼすか、ご存知ですか？ たとえ目立たない歯でも、全ての歯がそろっている状態が最も理想的です。
なぜなら、たった一本の歯を失うと、残りの歯に負担がかかり、噛み合わせや歯並びに悪影響を及ぼし始めるからです。
特に、人が最初に失いやすい奥歯は、50歳前後に失われることが多いと厚生労働省の調査で明らかになっています。
歯を抜いた後そのままにしておくと、「噛むことの難しさ」「発音の問題」「見た目の変化」などの様々な問題がでてきます。
目立たないからといってそのままにしておくわけにはいきません。
入れ歯、ブリッジ、インプラントなど、適切な治療を通じて、失った歯を速やかに補うことが重要です。
歯を失うと、噛み合わせや歯並びが時間と共に変わってしまいます。
奥歯を失うと、空いたスペースを埋めようとする自然の動きにより、周囲の歯が移動し始め、噛み合っていた歯が伸びてしまいます。
この連鎖反応は、かみ合わせのバランスを崩し、最終的には片頭痛や顎関節症、肩こりや腰痛など全身に影響を及ぼします。
忙しい日々でも、歯の治療は最後までしっかりと行い、一本でも失った歯を見過ごさないようにしましょう。
見えないから大丈夫と思わず、健康な口内環境を維持することが、全身の健康への第一歩です。

かみ合わせにこだわる入れ歯治療

入れ歯の問題でお困りではありませんか？ 「外れやすい」「痛い」「噛みにくい」といった悩みが、食事や会話の楽しみを奪ってしまっているかもしれません。
当クリニックでは、そんな悩みを持つ患者様に対し、人間工学に基づいたアプローチで「噛める入れ歯」の提供に力を入れています。
正確なかみ合わせの実現が、快適な入れ歯には不可欠です。
私たちの入れ歯治療を受けた患者様の中には、足を引きずっていた方がスムーズに自転車に乗れるようになったり、階段の昇降が難しかった方が楽に動けるようになる例も珍しくありません。
これらは、正しいかみ合わせが全身のバランスに良い影響を与えるからです。

精密な検査、分析、診断がフィットする入れ歯作りの鍵

私たちは、お一人お一人のお口の形状に完璧に合わせた入れ歯を作るため、患者様の口腔内環境を細かく分析します。
噛み合わせの正確な位置、入れ歯の支持基盤となる歯茎や粘膜、筋肉の状態など、多角的な視点からの評価が含まれます。
さらに、専用の機器を使って、患者様のかみ合わせの正確さをチェック。
顎の動きや顎関節の位置を精密に検査し、これらの情報をもとにして最適な入れ歯を作製しています。
この精密な治療が、患者様にとって最高の快適さをもたらす入れ歯を実現させるのです。

入れ歯作りにおける、細部へのこだわり

入れ歯を作る過程で、患者様一人ひとりのお口の形状に合わせた精密な型取りが欠かせません。
そのためには、分析後に患者様専用に製作された型取りトレーを使用し、お口の内部の細かな部分まで正確に捉えます。
市販のトレーでは細部までの精密な型取りは難しいため、当クリニックでは患者様ごとに専用のトレーを準備し、完璧にフィットする入れ歯を目指します。
さらに、当クリニックでは、生活習慣の見直しも大切にしています。
適切なブラッシングや健康的な生活習慣なしには、入れ歯を含む口内環境の健康は保てません。
特に、自費診療の入れ歯治療では、患者様のニーズに応じて、より時間をかけ、使用する材料にもこだわりを持った満足度の高い入れ歯の提供が可能です。
自費診療では、材料や治療方法に制約がなく、より高品質な義歯の作製が可能なのです。
精密な型取りには、歪みが少なく精度の高いシリコン印象材を使用し、患者様に最適な入れ歯を実現します。
もし、より自然で、快適な入れ歯をお求めであれば、どんな小さな疑問や要望も遠慮なくご相談ください。
私たちは、患者様一人ひとりに合った、最適な入れ歯を提供することをお約束します。

ご自身のライフスタイルに合わせた入れ歯治療

ブリッジ治療の魅力と注意点

ブリッジ治療は、まるで橋を架けるように、失われた歯の部分を補う方法です。
具体的には、失った歯の両隣の健康な歯を支え（柱）として使用し、空いた部分に人工の歯を「橋渡し」して固定します。
これにより、患者様は再びしっかりと噛むことが可能になります。
治療の過程では、支えとなる両隣の歯を少し削り、その上に人工の歯（ブリッジ）を固定します。
結果的に、少なくとも３本の人工歯が一体化して、失った歯の機能を回復させます。
ブリッジの大きなメリットは、固い食べ物でもしっかり噛める点にあります。
インプラントや入れ歯と比べて、ブリッジは咬合力が強く、お肉やお煎餅などの硬い食品も楽に噛むことができます。
さらに、取り外しの必要がなく、天然の歯と見た目が変わらないため、日常生活での違和感が少ないです。
しかし、隣の歯を削る必要があるため、その部分の健康な歯を犠牲にすることになります。
また、ブリッジの下の清掃が難しくなるため、歯間ブラシなどを使った適切なケアが必要です。
定期的な歯科クリーニングも、ブリッジを長持ちさせるためには欠かせません。
ブリッジ治療は、失った歯を効果的に補い、食事の楽しみや日常生活の質を改善します。

ブリッジ治療の素材の特徴

ブリッジ治療では、ゴールド、セラミック、または保険適用の素材から選択することが可能です。
各素材には独自の特性があり、患者様のライフスタイルや健康への影響を考慮して素材を選ぶ必要があります。

ゴールド素材

奥歯のブリッジに最適です。
天然歯に近い柔らかさを持ち、クッション性があります。
これにより咬む際の力を和らげ、他の歯への負担を軽減します。
咬み合わせが改善されることで、全身のバランスが向上し、長期的な健康に貢献します。

セラミック素材

見た目の美しさを追求する場合に適しています。
自然な歯の色に合わせることができ、笑顔がより明るくなります。
しかし、強い力で噛むと欠ける可能性があるため、ゴールドで裏打ちすることをお勧めします。

保険適用素材

保険適用の金属は硬いため、歯や歯周組織へのダメージが懸念されます。
また、ゴールドやセラミックと比較して汚れが付着しやすく、歯周病や虫歯の再発リスクが高まります。

お口の健康は全身の状態に直結します。
長期的な健康を考える上で、適切な素材選びは非常に重要です。
ゴールドやセラミックのような高品質な素材での治療は、初期投資としては高くつくかもしれませんが、将来的に健康を守り、生活の質を高めるための賢明な選択と言えるでしょう。

インプラント治療【あなたの笑顔を取り戻すために】

インプラントと天然歯の違い

インプラント治療は、失われた歯を取り戻す画期的な方法ですが、天然歯と同じ感覚で噛むことが難しい場合があります。
天然歯には歯根膜という自然なクッションがあり、噛む際の衝撃を和らげてくれますが、インプラントは直接骨に埋め込まれるため、このクッション機能がありません。
そのため、インプラントを低く設置し、他の歯への負担を減らす必要があります。
さらに、インプラント治療後に他の歯の治療が必要になった場合、治療選択肢が限られてしまうこともあります。
インプラントは自由診療のため、費用と治療期間が長くなること、また外科手術が必要であるため、特に糖尿病や高血圧などの疾患を持つ方は注意が必要です。
ですが心配は無用です。
当クリニックでは、インプラント治療が唯一の選択肢ではなく、患者様一人ひとりに合った治療プランをご提案します。
お悩みの際は、どんな小さなことでもご相談ください。
お口の健康を守り、美味しい食事を楽しめるよう、一緒に最適な治療方法を見つけましょう。